帰りのフライトは行きよりも2時間ほど早く疲労困憊の身体にはそれだけでも随分と助かります。しかし、ルフトハンザのエコノミーはシートの前後長が狭くて本当に窮屈。そこへきて9時間半はやっぱりしんどい。w どこかの誰かさんみたいにファーストクラスとはいかないまでもビジネスクラスで海外移動出来るような身分になりたいもんです。w
で、成田には朝の8時に到着。一旦帰宅して踵を返し池尻大橋。form The Masterにて宮本(茂男)さんにマスタリングをやっていただく。何をマスタリングしてたかと言うと、、、、、、
これです。
約10年ぶりくらいにアルバム出します。avexより5月13日発売です。
ジャケットに「Dub Master X Presents」と有るように純粋なソロアルバムというのも微妙ですが一応ソロアルバムです。
何だかんだで自分がRemixを始めてから20年が経つ訳ですが、いつまで経ってもRemixerは受け手の仕事。一番やりたかったことはレコード会社の垣根を越えてこちらのやりたい物をリミックスしてリリースすることだったのですが、「こちらがやりたいからと勝手に作る(笑)」訳には当然いかず。それでもやっぱり自分はRemix的な手法が大好きだし、有るものに何か手を加えて新しい形にするのが一番やりたい事なんだね。その辺りの権利関係の問題や大人の事情って言うんですかね。色々な山積みされた問題の中でどうやればそれに近いことが出来るのか?を試行錯誤した結果かな。まだまだ発展途上ですけど。そんな感じです。
Remix的な手法を取る為に全てカヴァーです。カヴァー曲のセレクトも今回歌ってくれたMirayさんのブッキングも敢えて全てディレクターに一任しました。セルフリミックス的なオリジナルのフレーズの美味しさを残したいが為にオリジナル完コピのMIDIデータを作ってもらいそのオケでヴォーカルを録音。そのアカペラとMIDIデータをもらい受けてレゲエ DUB Remixの感覚で全ての曲を再構築しました。これをフランクフルトにいく直前まで作業してたわけです。
因みに収録曲は以下。
1. Alone Again (Naturally)
2. I’m Not In Love
3. タイミング
4. 言葉にできない
5. Hard To Say I'm Sorry
6. もうひとつの土曜日
7. WE'RE ALL ALONE
8. 銀河鉄道999
9. Another Orion
10. 雪の華
-Bonus Track-
11. A Song for XX - dub's loverdub remix - / 浜崎あゆみ
見ての通りのベタです。(笑)けれど、大きな括りで見ればこのベタな選曲を再構築する考え方は自分のやりたいことでもあります。何しろどう味付けしたかが一聴瞭然ですからね。選曲やヴォーカルの選出に加えてジャケットデザインやタイトル等、音を加工する以外の事は全て携わってくれたプロフェッショナル達にお任せしました。与えられた枠(制限)の中でどれだけのことが出来るのか?それを制限一杯の中でやれるだけやってみました。
一聴するとベタでミーハーで耳障り良い仕上がりですが、音作りミックスに妥協はありません。是非聴いて見て下さい。宜しくお願いします。
ちなみに11曲目はボーナストラックで10年ほど前にリミックスした浜崎の曲です。こうやって聞き比べるとやってることに大きな進歩がないですね。(汗)それでも作り続けるチャンスをいただけていることに感謝です。関わってくれた全ての人に感謝します。
何年かかかって、また宮本さんにマスタリングをして戴けて「ココまで戻ってきたぞ」と時差ボケで死にそうになりながらも感慨深かったです。近年見ていなかったマスタリング技術の進歩っぷりにも泡吹いたり、もの凄く時間をかけて丁寧な仕事をやって戴けました。心より感謝します。ありがとうございました。
Trilian
Stylusでお馴染みのSpectrasonicsからTrilianと言うプラグインBASSシンセがまもなくリリース。先のMesseでデモ見てきました。
現在のDTM環境におけるBASS音源の恐らく最高峰になりそうな予感。レジェンドマシンの再現もさることながら操作系統がもの凄くわかりやすく出来てます。特にシーケンス風のラインとかフィルター系とか。EazyDrummerのBASS版のような印象を受けた。で、驚くべきはこれがシンセ系に特化してるだけではなくてウッドベースやエレベも良くできてるんだね。初日から終始黒山の人だかりだったのも頷けます。確か、300ユーロくらいな価格だったと思うので、成田なら4万以下で買えるのかな?もう絶対におすすめです。ポチっと逝くしかないです。
開かれた稽古場@浅草橋
マスタリングスタジオから浅草橋へ。日本を発つ前に作っていった身体表現用の音。やっぱり焦って作ったせいか詰めが甘い。「鳴っている音の中に別のリズムを見つけ出せないかなぁ?」と言う参加者に対する主宰の指摘に、「そうするとリズムは邪魔なのだろうか?それとも聞こえないリズムを感じさせるような音作りが必要なのか?」と、時差ぼけの頭で色々なことを考えさせられた。まだまだ試行錯誤です。