2008年11月04日

YAMAHA SD-970G

元々カバーリングの付いている970Gを前オーナーが剥がしてウッドむき出しにしてあったものを格安にてヤフオクで落札したのが9月の頭。写真で見ると結構綺麗だと思ったんだがカバーリングで使用されていた接着剤が結構残っていたり(木目ではなく所々汚れのように見える部分)ラグやストレイナーなどの金属パーツがサビまくり。こりゃ意外に手がかかりそうと思いつつ、80年代初頭のYAMAHAのウッドシェル。それも深さ7インチだからして綺麗に復活させればいい音がするに決まっている。で、早速バラバラにしてしまう。

orig_YD9000.jpg

パーツのメッキは某V社のお付き合いのところにお願いしてまずは胴の削りから。意外に接着剤系の除去って簡単じゃない。それも木材だから薬剤は染み込んでしまうから丹念にペーパーとスクレーパーで剥がす。一日小一時間位で三日間ぐらいかかった。(画像右下が削り完成画像)

で、以前書いたシェラック塗装開始。無水エタノールにシェラックを適量(溶かす量の基準は一応あるんだが、溶けていく色の濃さ見て全然アバウトでオケー)溶かし、暫く放置しておくと美味しそうなメイプルシロップのような色になる。(シェラックの量が多いと一晩位かかるみたい)
それを刷毛ではなくウェスでコツコツ塗っていく。一回塗っては1時間位放置してまた塗って1時間放置。その日の都合に合わせて一日一回だったり4回位だったり。下の画像を見て貰えば判るとおり、一番左上が無塗装、右上が一度塗りの状態。一回でうっすらとしか色がのらないわけです。こんな事をコツコツと一ヶ月位(40塗りくらい)やったところで、1000番とか2000番のペーパーで磨き。そこから今度は塗っては磨き塗っては磨きを一週間ほど繰り返して完成したのが右下の画像。(塗装の濃さは途中からあまり変化ないのだが、表面はかなりツルツルになってるのだ。)

snare_shells.jpg

どうですか?なかなかいい雰囲気になったと思うんだけど。(笑)
その間に浅草はジャパンパーカッションセンターでヘッド買ったりヤフオクでVintageフープを落としたり、お馴染みの成田でラグボルト購入したり。欠品していたスナッピーガイドだけは後期タイプの在庫がまだあったので渋谷のヤマハで注文したり。ついでに全面あたりスナッピーも在庫ありで購入。コツコツやってたわけです。

drum_parts_finish.jpg

で、やっと先日メッキパーツが仕上がってきたので引き取り。予想通り元の状態が酷かったせいでピカピカにはならなかった。残念。が、サビサビよりはマシでしょうと言うところに気持ちを着地させる。バラしてから随分時間がかかったのでバラバラにしてしまったストレイナーの組み立て方が判らなくなり試行錯誤したが知恵の輪を解くように無事に組み上げ完了。深夜にまたもコツコツ組み立て。

で、こちらが完成の図。

YD970G_OK.jpg

ナチュラルなウッドフープとのコントラストが最高です。イメージ通り。惜しむらくはやはり金属パーツのツブツブ。ディスコンだからなぁ。仕方がないわね。流石に家ではガシガシ叩くわけにもいかないので軽く鳴らして居るんだけどかなり良いです。思わずニヤリ。ウッドフープのおかげでリムショットも馬鹿でかい音が出るし。早速ポメリハに持って行ってナカジに叩かせてみよう。楽しみ。

TK逮捕
モンスター級の音楽ビジネスとそれにまつわる権利関係のえぐさ。その世界の末席にいる人間としては何とも複雑な気分。ゆくも地獄、戻るも地獄ならば行くしかなかったのだろうなと思ったりもする。色々な事がクリアになってまた純粋に音楽が出来るようになって欲しいなと思う。
posted by DMX at 23:59| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする