先発で回していたSoccerBoyもTraktor DJ。圧倒的に使い込んでいるであろう忙しないプレイに大いに刺激を受ける。もはやあれはターンテーブルで言うところのTrickに近い。あそこまで取り憑かれたようにミキサーとノートを操作すれば説得力もあるわけで、あのスタイルも一つのジャンルになり得るなと思ったり。コントローラー使わずにTraktorを操作するアクションも「なるほど!そうやって使うか。考えたなぁ。」って事だったり。コントローラー無きゃ無いで工夫してやるわけで、そう言う部分に大いに感銘を受けた。ワタナベヒロシ君もそうだと言ってたがSoccerBoyもインターナルではなくパラアウトでエクスターナルmixerでのプレイ。やっぱりまともなコントローラーがない時からやってる連中はこの方法しかやりようがなかったのだろう。いや、色々と学ぶ事が出来て面白かった。
自分の方はVestax VCM-100経由でインターナルミックス。自宅レベルでは猿のなんとかみたいにせっせとPlayしてはいたものの実際に現場に持ち込んで使用するのは初めてだったので少々不安が。何が不安って内蔵のAUDIOボードの音質。それも含めてのファイルを鳴らす事での音色の違和感はないか?って事。ソフトの安定性、操作性に関してはなんの不安も無かったんだが。
とにかく順番がきたのでガツンと音を出したんだが、出た瞬間にその不安は消し飛んだ。全然音いいです。(笑)世の中じゃ、ファイルモノはとてもじゃないがかけられないとか言ってる方々もいらっしゃるようですけど、実際何の問題もないです。自分がかけるデータは全てwavかaiffにしてるんだけど、音色・音質に関してはアナログやCDで回しているのと遜色ないね。というか、CD-Rに焼いてかけるよりも間違いなく音がいい。(笑)そりゃそうだわね。データを焼き込んだ時点で音変わるし。それをCDJ等で再生する段階で更に音変わるわけで。そう考えると、(オーディオインターフェイスの出来不出来にもよるんだが)ファイルから一回の変換作業で出力する方がいいんだろうなぁと確信したり。VCM-100に内蔵されているオーディオボードは16bitだしそんないい物じゃないんだが実際に自分ででかい音で聞いてみて、尚かつ先発のSoccerBoyの音(彼はネイティブのAUDIO8をインターフェイスに使っていた)と聞き比べても問題無しだった。
DJ Play中のコントローラーの不具合も無し。ただ、コレは以前から気になっていたんだがコントローラーを使ってインターナルのEQを使うと効き具合に違和感を感じるのだ。特にLowを絞った時に急にバッサリ切れてしまう感覚は既存のミキサーを操作している人間にとっては相当な違和感がある。効き方と指の動きがリニアじゃないんだね。慣れればいい事なんだろうがなんとも気持ち悪い。恐らく多くのPCDJがエクスターナルでパラアウトして既存のミキサーを使う理由の一つがそこにあるような気もする。(他にも、操作性とかアクションとかセッティングの関係でこの方法が今まではベストだったとも言えるだろう)
フェーダーに関してはSoccerBoyスタイルで操作するにはやっぱり縦フェーダーじゃないと駄目なんだろうなと思った。でも、俺のようなPCDJでも普通にロングミックスしてクラブプレイしたい旧式DJにはやっぱりロータリーでしょう。(笑)そう言う意味でも、このVCM-100は抜群に良い(楽しい)。ただ、TRAKTOR PROの機能をもっと使いたい時にはどうしても操作するスイッチ(つまみ)が足りない訳で。今のところはキーボードショートカットでやり繰りしてますけど。
そこは、来年初頭に発表になるVESTAXのワタナベヒロシモデルに期待です。アレがあればTRAKTOR PROで普段使いたいと思う操作が殆どコントロール出来るようになります。勿論、旧式DJご要望のモデルも地味に企画進行中。来年はDJingにも力入れていこうと思った次第。
早いモノで18日は宮ピーの一周忌だった。ついこの間の事のようにも思うし随分昔の事のようにも感じられる。なんか「最近暫く会ってないなぁ」って気分のまま時が過ぎている感じ。メール打てばすぐに返事が返ってきそうな。そんな年の瀬。
【関連する記事】