2009年08月19日

気にいらなけりゃ改造するのみw

先頃持ち帰ったVCI-300。

ソフトウェア(ITCH)がとてもヒューマンインターフェイスとして自分的にしっくり来る優れもの。NIのTraktorのように色々な事が出来てしまうのは凄いんだが自分の脳味噌が付いていかない事が多々あることと、ITCHは流石にScratch Liveを生み出したseratoが作ったモノだけにユーザーインターフェイスというか直感的に操作できるさじ加減が良くできてる。DJが瞬間的に出来る事の限界を見極めた上での割り切りが良いんだね。Traktorは理屈っぽくITCHは感覚。そんな感じ。語弊があるかもしれないがwinとmacの違いに似ている気がする。唯一の欠点(と言うか俺的に残念な所)は縦フェーダーと窮屈なコントロール周り(クロスフェーダー、ジョグホイール、縦フェーダー)の位置関係。あの狭い空間でフェーダー操作とか凄く嫌。かといってオールインワンで持ち運びも考えるとどうしてもあのサイズになるのは、多くの人間が多くの時間を費やして考えうる条件の中でベストな選択をした結果だから文句は言うまい。けれども、やはり自分が使いやすいレイアウトってのは有るわけで。そんな時は四の五の言わずに改造するに限る。

vcm-300-1.jpg


取り敢えずバラして各配線など判らなくならぬようにマーキング。
そんでもって代わりのパーツを取り付けて回線解析しつつ動作確認。

vcm-300-2.jpg


取り付けステーは試作第一号という事で、ご近所Jマートで物色。丈夫そうであまり加工せずに取り付け出来そうな物を選ぶ。2×4用の補強プレートを発見。240円也。
自宅には万力がないのでバイスプライヤで角パイプに固定して無理矢理折り曲げ。w

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プレートへの穴開け(これもボール盤がないから電動ドリルで適当に)本体には現物あわせでガシガシ穴開け。必要なケーブルもサクサク延長。

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んでもって、半田付けする前に配線の最終確認。(やっぱり最終確認は必要ね。危うくボリュームの減衰を反対に繋ぐところでした。汗)

で、無事完成の図。

vcm-300-5.jpg


VCI-300 ロータリーフェーダー 改

トップパネル部はいずれ穴のない物に交換する予定。(プラバン加工して貼るだけだもんね)

で、操作した感想。
とにかく、ミックスの時の微妙な音量調整がとてもスムーズ。因みにボリュームはVCM-100で使用されているALPS製だけあってトルク感は最高。ジョグホイールの近くにフェーダーがないことで窮屈さが無くなったから、テンポ微調整の為にジョグを触る際に縦フェーダーへの干渉を気にすることなく出来るようになる。デッキ部のボタンもロータリーフェーダーの左右の上に来るから誤って周りのスイッチ類に手が触れる事もなくなりミックスのフェーダー操作だけに集中できる。等々自分好みに仕上がった。勿論試作第一号なので、乱暴な取り付けステーは大目に見てねと。

やっぱりロータリーフェーダーは使い心地がいい。何故かなぁ?と事あるごとに色々な人と話をするんだが、人間の手首の動きや指先の動きを考えた時に、回転運動の方が微妙な加減がしやすいんだよね。特に掌底や掌のどこかをトップパネル上に支えのように置けないレイアウトの場合は縦フェーダーの微調整はとても難しい。PAやレコーディングミキサーは縦フェーダーでアームレストがあるからまだ良い。それでも例えばDUB等に使用するAUXセンドが足りなくてグループフェーダーなんかを送りにするととたんに上手くできなかったりする。どういう事かというと縦フェーダーにすると、狙ったボリューム位置に瞬時に定まらないんだね。送りのレベルの設定にもよるんだけど。縦にフェーダーをスライドさせるという動きってどこかに支えがない場合は人間工学的にはあまり宜しくないんじゃないか?とか。
一度に複数本のフェーダーを動かすのは縦じゃないと出来ないとかね。縦フェーダじゃないと出来ない事はあるんですけど。ことDJミキシングに於いて、微妙なミックスバランスを出したければロータリーの方に軍配が上がるんじゃないかと言うのが俺の持論。まぁ、人それぞれ好みもあるし、使い方にもよるしね。ロータリーだと瞬間的な動き(縦フェーダーでのスクラッチとか)出来ないから嫌だとか。それは良く判る。

でもね、これ本当にMIXが気持ちいいです。

因みに改造については自己責任でお願いします。これ見て真似したけど動かなくなった!!とか言われてもメーカーも楽器店も直してくれないと思いますので。

もしかしたらDJ PACOだったらこういう改造やってくれるのかな?(笑)

posted by DMX at 23:59| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする